実はかなり恐ろしい。動脈硬化の影響。
「動脈硬化」
内部障害系の専門科ならこの怖さを知っていると思います。
動脈硬化により心疾患や脳血管疾患を発症する方に非常に多く、日本人の人口の4人に1人と言われています。
日本生活習慣予防協会より
この動脈硬化はなぜ起こるのか、私たちにどのような影響があるのかを今回は取り上げたいと思います。
動脈硬化はなぜ起こる?
・動脈硬化が起こる原因としてまず上げられるのが加齢によるものが挙げられます。
加齢に関しては誰しも避けられい問題ですが、どのようにして歳をとるかが問題です。
加齢以外にも以下のものが挙げられます。
・肥満
・喫煙
・高血圧
家の中で高血圧とは非常に深い関係があります。
〇高血圧についてはこちら↓↓
医学的には、『血管に高圧がかかる』『血管内の細胞が障害が起こる』ためと言えます。
ホースを考えてもらうと分かりやすいかと思います。
ホースの先を指で少し狭くすると、ホースが硬くなるのは皆さんもお分かりになると思います。
このホースが硬くなるのはホース内の圧が高まるためです。
血圧が高くなるとホースの内の圧が高まっている状態と同じ状況であるため、これが続くと血管が負担に耐えようと自身で血管を硬くしていくため、動脈硬化が起こると覚えてもらえるといいかと思います。
また、プラークと呼ばれる悪玉コレステロールが原因で起こる血管壁に脂肪のような塊を作って貼り付くことで、さらに血管内が狭くなり、ホース自体がボロボロになってしまう状態を言います。
動脈硬化が起こりやすい部位
この動脈硬化が起こりやすい部位を理解すると、この動脈硬化の恐ろしさがわかると思います。動脈硬化が起こりやすい部位は次に挙げる場所です。
・脳動脈
・大動脈弓部
・冠状動脈
・腎動脈
・腹部大動脈
・末梢動脈
動脈硬化によって引き起こされる病気
先にあげた動脈硬化が起こりやすい部位が動脈硬化により詰まったりすると以下のような病気なります。
脳梗塞、脳出血
片方の手足が麻痺して思うように動かせなくなったり、言葉が出にくくなったり、左側を見落としやすくなるなど、脳梗塞・脳出血の症状は多岐にわたります。特に男性が多い傾向にあります。
〇脳梗塞、脳出血についてはこちら↓↓
reconditioning.hatenablog.jp
大動脈動脈瘤、大動脈解離
大動脈瘤は動脈硬化などで血管壁がもろくなり、瘤が出来た状態を言います。大半は症状がなく、瘤の巨大化に伴い呼吸困難や胸がつかえる感じがするなど症状が出ます。また柳芽破裂すると死亡に至ることがあります。一方大動脈解離では動脈の内側の膜に亀裂が入ってしまい、血管の膜が引き裂かれてしまう状態をいいます。いつ発症するかわからず、ショック状態になることもあります。
腎臓硬化症
腎硬化症は良性と悪性に分けられますが、いずれも腎臓の血管が細くなり、腎機能が低下している状態です。重度化すると人工透析が必要になる場合もあります。
狭心症、心筋梗塞
心臓に血液を送る血管が狭くなる、もしくは詰まるため心臓を動かす筋肉に酸素が運ばれず、筋肉が壊死にいたる心臓がうまく機能しなくなる病態です。
〇心筋梗塞についてはこちら↓↓
閉塞性動脈硬化症
長距離を連続して歩行できなくなったり、足が壊疽して切断にいたるなどが起こります。
動脈硬化自体は高血圧や糖尿病などいろいろな病気と関連していることが多いため、それぞれの病気に対する治療が非常に重要となります。
血管は若いときから徐々に硬化が進行するため、30~40代の働き盛りの年代ではストレスや食生活の乱れも加わり進行が早まる可能性があります。首の横を走行している頚動脈を超音波で検査することで、進行具合を確認できますので、1度気になる方は医療機関を受診してみてはいかがでしょうか。