高血圧は治る!?気をつけたい5つのこと。

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「高血圧」

聴いたことが人がいないほど有名な病気ですよね。

実際、勤務している病院では2人に1人程度は合併症として

高血圧を有している患者さんが大勢います。

この高血圧により、「脳梗塞」や「脳出血」といった病気に

なりやすいというのもご存知の方が多いでしょうが、

実際患者さんで多いのは、

高血圧と診断され、血圧を下げる薬をもらうのですが、

あとから飲まなくなったり、通院しなくなったりする方が非常に多い印象です。

病院では「ドロップアウト」した方と言いますが、

この方たちが脳梗塞脳出血になっている傾向にあります。

ドロップアウトされるのは、特に男性に多い傾向です。

あわせて病院嫌いも男性に多いです。

亭主関白で、奥さんの言うことを素直に聞かない方が多いのでしょうね。

ここからは、高血圧に対しての話を述べさせてもらいます。

 

・日本の高血圧患者数

現在、日本で高血圧を有する総患者は1,010万8,000人と言われております。

これはH26年度の総人口1億2730万人のうち約8%の方は

高血圧を有している計算になります。

これは特に年齢の上昇ともに罹患率も高くなり、

病院を受診している率としては、H26年度は65歳以上が最も多かった模様。

厚生労働省 「患者調査」資料より

 

 

・高血圧の定義

高血圧は一般的には以下の数値を表しています。

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日本高血圧学会「高血圧治療ガイドライン2014」より

 

細かく分けると、1度高血圧、や2度高血圧などありますが

基本的には、140/90mmHg以上だと高血圧と覚えておけば間違いありません。

 

が、最近アメリカの米国心臓病学会(ACC)と米国心臓協会(AHA)などが出した

高血圧ガイドライン2017によると

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という数値まで引き下げらたようです。

ここまで下がると、今後日本の高血圧罹患者数は大幅に増えることでしょう。

ACC/AHA高血圧ガイドライン2017より

 

・高血圧の原因

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 高血圧のおよそ90%を占める本態性高血圧は、遺伝と環境的な因子が関与する

と言われています。

遺伝的な要因として、日本人は食塩に対する感受性が高いことが報告されており、

食塩感受性高血圧と言われています。

では、食塩を控えた減塩食にすればいいのかというと実はそうではないのです。

この食塩感受性高血圧には非感受性の方もいらっしゃるため、

全員が減塩すれば血圧が下がるといったことにはならないのです。

つまり、減塩で血圧が下がる人、下がらない人がいるということです。

 

一方、環境的な因子には塩分のとりすぎに加え、肥満やストレス、運動不足、

アルコールの過剰摂取など多岐にわたり、高血圧は生活習慣病の1つとして

捉えられています。

特にストレスは睡眠不足などによっても引き起こされるため、現代日本では

非常に影響が多い因子の1つであると考えられます。

 

・高血圧予防

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 高血圧は自覚症状がないことが多く、気づいたときには臓器障害を引き起こすなど

取り返しのつかない状態になっていることもあるため、

「サイレントキラー」とも言われています。

高血圧を予防するには

・減塩1日6g/以下にする)

 日本人の多くは平均9.9gを摂取しているようですが、

 60代以上の方は20~30代の人に比べてより多く食塩を摂取している傾向があります。

 食塩では小さじ1杯が6gに相当するので、小さじ1杯を目安にしましょう。

 味が薄いなどの際は、お酢をうまく使って料理するといいですよ。

 

・減量

 体格指数:BMI25未満にする

 

・運動

 なかなか仕事をしていたり、子供が小さいうちは運動する暇がないと思います。

 実際私も、運動は全くしていませんが日常生活で意識した「歩き」や「姿勢」で

 体の状態を整えるようにはしています。

 

・禁煙

 ここ10年間で診ると喫煙者数は減少している傾向にあるようですが、

 男性 29.4 %、女性 7.2%もの方がまだタバコを吸っており、

 特に30~40代の男性では約4割ほどの方が喫煙しているとの報告もあります。

 

・節酒

 男性 14.7 %、女性 8.6%は生活習慣病のリスクを高める量を飲酒いる傾向にあり、

 特に男女とも40代で多くなっているようですです。

 

・ストレス解消

 現代社会はストレス(正確にはストレッサー)が多いため、

 自分の趣味を見つけたり、普段から十分な休息をとるように心がけてください。

 くれぐれもストレス解消でタバコ、飲酒に走らないようにして下さいね。

 

平成 29 年. 国民健康・栄養調査結果の概要より

 

 

・高血圧は治るの? 

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高血圧は軽い状態であれば、予防にあげた内容を実行することで、

ご自身の力で治すことは可能ですが、

重度化した高血圧や合併症を伴った高血圧は、専門の医療機関での受診を勧めます。

医療機関ではほとんどの場合、降圧剤を処方されると思いますが、

よく医者が「一生飲み続けないといけない」と言っていますが、

これは直接高血圧を治療しているのではなく、

血圧上昇による「臓器障害の発症を予防」することにあると言えます。

脳卒中心筋梗塞にならないように予防しているということです。

そのため、高血圧を治すには早めに気づくことが重要であると言えます。

 

・まとめ

高血圧についていろいろと述べてきましたが、気を付けてもらいたい5つの事として

  1. 高血圧を早めに見つける
  2. 適度な運動をして、減量する
  3. アルコール、タバコを控える
  4. 食生活を見直す
  5. ストレス解消を見つける       があります。

 

最後に、保険関係でも血圧が〇〇mmHg以下の人は割安で保険に入れる

というようなものも最近出来てきましたので、

今後はやはり自身の健康はお金と密に関係してくると思われます。

そのためにまずは、こまめに血圧をチェックできるように

血圧計を自宅に1台持っているといいかもしれませんね。